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Interview: Shox – B-Form 日本語

David Gonzalez、通称Shoxは、スペインのバルセロナで活躍する「フリーフォーム」のプロデューサーです。彼はB-Form Beatsレーベルのオーナーでもありながら、様々な有名レーベルにも参加しています: Sinthetic Records、Al-Khemie Records、Relentless Digital、そして我々Makinaforce Recordingsです。
Shoxはバルセロナで個人のB-Formイベントも毎月主催しています(現在は休止中)。

 

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Makinacast 4 – Shox

こんにちは、お元気ですか?まずはフリーフォームハードコアとの出会いについて教えていただけますか?
こんにちは!私が初めてフリーフォームとUKハードコアに出会ったのは16歳の時で、そのときにこのあたりで一番有名なクラブ、Xqueに通うようになりました。そこのDJは(PastisとBuenri)マキナを中心に、ハードトランス、UKハードコア、ハードコア、ハードスタイル、フリーフォームなどをミックスしたものをプレイしていました。

なぜフリーフォームハードコアをプロデュースしようと思ったのですか?スペインではマキナの方が主流ですが。
4年前、スペインのハードコアミュージックシーンは下降気味でした。その少し前に私がDJを初め、自分の音楽を作ってみたいという気持ちがずっとありました。そこで私は自分の音楽をプロデュースする必要があると気付きました。特にフリーフォームやマキナに拘っていた訳ではなく、自分がやりたい事をやっていたら今の自分のスタイルになりました。本来のマキナよりもフリーフォームやUKハードコアに近いですね。

昔と比べて、現状のマキナについてはどう思いますか?
とても残念です。スペインのカタロニア地区のみでしたが、当時は物凄いブームでした。それがいつの間にか消え去ってしまいました。それには様々な要因がありましたが一番の原因は、2006年から2010年までの間に新しいアイデアが生まれず、音楽的進化が無かったことだと思います。

どのようにして音楽プロデュースの事を勉強をしたのですか?始めはどのような機器やソフトを使っていましたか?今は別のものを使っていますか?
私の友人、David Trayaから基礎的なことを教えてもらいました。始めはCore 2 DuoのパソコンとCubase 3を使っていました。本格的にプロデュースを初めてから4年しか経っていないので今もそんなに変わっていません。いまは様々なデジタル・オーディオ・ステーション、楽器、プラグインを使用していますが、基本は昔とほとんど変わりません。

音楽を製作する際、他の音楽に影響を受けていますか?
私はどんなジャンルの音楽も好きですが、自分の音楽を作るとなると、様々なハード・トランスアーティストの影響を受けています。例えば、Technikal、Steve Hill、Dark By Desgin、Nomadです。他にもUKハードコア、フリーフォームアーティストのImpact、Gammer、Kevin Energy、Alek Szahala、Stylesにも影響されています。他にもたくさんいますが、もっとも影響を受けたのは私の友人でもある、JD-Kidです。彼には本当に感謝しており、わたしにとって素晴らしいインスピレーションを与えてくれます。現在のハードコア/マキナシーンではもっとも優れているアーティストだと思います。彼の音楽だけにとどまらず、彼の豊富な経験や知識にも私は多大に影響されています。

あなたの初めてのリリースについて教えてください。
私の自身初のリリースは2009年で、Sinthetic Recordsより「I’m So High」というタイトルでした。今見るとあまり良いものではなかったかもしれませんが、とても良い経験になりました。これがあったから今の私があるのです。これのおかげで、AleSとK-rlosと友達になれましたし、私が音楽を製作するときも彼らに相談することができました。私の音楽を気に入ってもらえて、初めてのリリースを手伝ってもらったので、彼らに感謝しています。

B-Formについて教えてください。
B-FormとはBarcelona Freeform Stage (バルセロナ・フリーフォーム・ステージ)の略で、たくさんのアーティストやプロモーターとコラボをするときのイベント名やパーティー名などでその名称を使っていました。そのうち色んな人がインターネットでJD-Kidや私が演奏していた、Freeformとは少し違った音楽をB-Formと呼ぶようになりました。

B-Formとマキナには強い繋がりを持っています。そのため、その2つを混同してしまい、分かりづらいという声が挙がっています。それについてはどう思いますか?
多くの人は(少なくともスペインでは)マキナとは、ハッピーなメロディーを使った90年代のクラシックスタイルだと思っているのでしょう。私はそうは思いませんが、現在作られているマキナは本来のマキナではないと考えている人がたくさんいます。私は自分の曲をハードコア、UKハードコア、またはフリーフォームといったジャンルに分類しました。自分が作った曲のジャンルについて私はあまり気にしませんでしたが、中には、どのジャンルがどういった曲なのかを全て決めつけるような人もいます。それはロックやハウスでも同じ事です。

あなたのレーベルである、B-Form Beatsの設立について教えてください。
1年前に設立しました。B-Form Stageのように、私たち(私とJD-Kid)の曲は他の人たちと少し違うという事に気付きました。しかしJD-Kidが他の事で忙しかったので、自分ひとりで設立することにしました。レーベル名についてですが、自分の曲、イベントやパーティー名などで使用した、自分のブランドでもある「B-Form」を引用しました。

JD-Kidとはどのようにして知り合ったのですか?
私が作曲活動を始める1年前に出会いました。彼はDavid Trayaとの初の合作である「Trip To Heaven」を製作しており、Davidと通じて紹介してもらいました。その時から彼は私の大親友となり、彼がいなかったら今の私は別の事をしていたと思います。

コラボをしてみたいアーティストはいますか?
もちろん、コラボは大好きです。そこからたくさん学ぶ事がありますし、自分ひとりでは出来なかったことも出来るようになります。沢山の人とコラボをしたいと思っているので、いまは具体的に誰とは言う事ができません。

音楽制作をしていない時は、どういうことをしていますか?
今は大学の学位取得のために勉強しています。ほとんどの時間がこれに費やされています…幸いな事に、あと数カ月で終わるので、数ヵ月後に同じ質問をしてみてください!ハハハ!

ハハハ、分かりました。では、これからどのような事をしていきたいか教えてください。
もっと沢山の曲(ハードコアシーン以外でも)、沢山のライブ(出来たらいいな)、沢山のB-Formパーティーですね。今はちょっと休養中ですがB-Formはまだ終わっていませんし、再開するときはもっとすごい事になりますよ。

ありがとうございました。最後に何か一言はありますか?
まずはマキナ・フォースが様々なジャンルを取り上げている事に感謝したいです。そしてもちろん、私たちをサポートしてくれている皆様に感謝したいです。皆様がいるおかげで私たちもより良いものを作り続ける事が出来ます!

日本語の翻訳: Rei Hayashi